› 沖縄起業戦線 › 離島の電線地中化を急げ
2003年の14号宮古島台風による大規模な電柱倒壊を受けて、当時の細田沖縄担当大臣は「台風対策として離島の電線を地中化する」必要性を指摘された。地中化については国交省の施策で「電線類地中化協議会」というのがあって、これに基づいて従来から本島市街地や国道沿いで電線が埋められている。しかしこれは道路景観の改善を主な目的とする道路行政の一環であり、本来は台風から電線を守るという観点はなかった。そのために台風災害が深刻になりがちな離島が対象外にされてきた。
大臣の指摘で宮古島を皮切りに離島の地中化が始まったが、最近の電柱倒壊の様子を見ていると、7年前から議論が進展してないように感じる。地中化が本島だけから離島にも拡大されたのはいいが、今度は宮古や石垣など大きな島のそれもメインの道路が優先されて、被害を受けやすい海岸沿いの道路や小さな島が後回しにされている。
小さい島はもろに台風を受けて電柱倒壊・断線が起きやすい。台風の後も余波で海が荒れて、人員や資材が運び込めない場合が多い。そのうえ小さい島ほど資材の在庫や高所作業車の備えがなく、復旧工事に手が着けられず停電が長期化する。台風対策と言うなら、そのような場所が優先されるべきではないのか。
やはり道路行政の一環である「電線類地中化協議会」のスキームでは、発想がどうしても道路中心になって台風対策に徹底を欠くきらいがある。台風の多い沖縄から、台風対策を最優先の目的とする、必要なら道路だけと言わず原野や河川等も活用できる、新しいスキームが提起されてよい。我々の前に理想的なモデルがある。
米軍基地は終戦直後から電線が埋められているので台風停電がない。これは管路を使わずに直接埋めただけの直埋方式らしいが、戦後60年間これで特に支障があったと言う話は聞かない。NTT・CATV・有線等と一緒に埋める今の共同溝は、マンホールのように太くなって経費がかさむ。これを電線だけを通す単独管路や直埋方式など、簡単で経費の少ない方法に替えてでも、とりあえず敷設距離を延ばすことが先決ではないのか。
大臣の指摘で「埋めれば電線に風が当たらないので、台風停電がなくなる」ことが、広く県民の間に周知された。以来離島の電柱倒壊は不可抗力の自然災害ではなく、関係者の問題先送りによる人災とみなされるようになった。大臣の折角の配慮を、現地側のサボタージュで無に帰してはならない。台風は今年も来る。来年も来る。
大臣の指摘で宮古島を皮切りに離島の地中化が始まったが、最近の電柱倒壊の様子を見ていると、7年前から議論が進展してないように感じる。地中化が本島だけから離島にも拡大されたのはいいが、今度は宮古や石垣など大きな島のそれもメインの道路が優先されて、被害を受けやすい海岸沿いの道路や小さな島が後回しにされている。
小さい島はもろに台風を受けて電柱倒壊・断線が起きやすい。台風の後も余波で海が荒れて、人員や資材が運び込めない場合が多い。そのうえ小さい島ほど資材の在庫や高所作業車の備えがなく、復旧工事に手が着けられず停電が長期化する。台風対策と言うなら、そのような場所が優先されるべきではないのか。
やはり道路行政の一環である「電線類地中化協議会」のスキームでは、発想がどうしても道路中心になって台風対策に徹底を欠くきらいがある。台風の多い沖縄から、台風対策を最優先の目的とする、必要なら道路だけと言わず原野や河川等も活用できる、新しいスキームが提起されてよい。我々の前に理想的なモデルがある。
米軍基地は終戦直後から電線が埋められているので台風停電がない。これは管路を使わずに直接埋めただけの直埋方式らしいが、戦後60年間これで特に支障があったと言う話は聞かない。NTT・CATV・有線等と一緒に埋める今の共同溝は、マンホールのように太くなって経費がかさむ。これを電線だけを通す単独管路や直埋方式など、簡単で経費の少ない方法に替えてでも、とりあえず敷設距離を延ばすことが先決ではないのか。
大臣の指摘で「埋めれば電線に風が当たらないので、台風停電がなくなる」ことが、広く県民の間に周知された。以来離島の電柱倒壊は不可抗力の自然災害ではなく、関係者の問題先送りによる人災とみなされるようになった。大臣の折角の配慮を、現地側のサボタージュで無に帰してはならない。台風は今年も来る。来年も来る。
この記事へのコメント
初めまして、この内容を本日確認しました。私のフェイスブックでシェアしてもよろしいでしょうか?
大変素晴らしい御見識だと存じます。ありがとうございました。
大変素晴らしい御見識だと存じます。ありがとうございました。
Posted by Taiki George at 2018年10月03日 14:27